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一蓮托笑の写真展

海外赴任を通して、 自分の“パターン”を超えた

 娘を伴い、現地法人の社長としてシンガポールへ赴任。当時、社内初の女性MDとして新たな挑戦の場に立っていた。現地では、異文化の中慣れない業務や重責に向き合いながら、知らず知らずのうちに「失敗できない」という思いを一人で抱え込んでいた。

 そんなとき、尊敬する父が急逝。葬儀を終え戻った職場では仕事が手につかず、帰国を考え悩む私に、娘が言った。「私のために残らなくていい」。その言葉にどれだけ救われたかわからない。

 2年間勤め上げたときには満身創痍だった。それでも、自分が無自覚に繰り返してきた“一人で抱え込む”という自分のパターンに気づき、「助けて」と声を上げる選択肢が生まれていた。声を上げれば支えてくれる人は必ずいる。今はその気づきを携えながら、次の一歩を歩いている。

福井 美佐子(川口)

Misako Fukui

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