長男が高校を中退、当時の息子は昼夜逆転し精神状態が不安定だった。その2年後、次男も高校を中退。私は「息子たちが元気でいてくれたらそれでいい」と思いつつも、密かに悩みながらパン教室を続けていた。末娘が2歳のころからはじめたパン教室には、色々な人が集まり知らない人同士も仲良くなっていく。人と人がつながり、笑顔の輪ができる。目を赤く腫らしながら講習する私を、気遣う生徒さんもいた。私はパン教室があったからこそ、息子たちだけに意識を集中して思い詰めずに済んだ。

いま、自分の人生を生きる彼らを見て思う。家族を理由に好きなことをやめず続けてきて、本当によかった。16年目の教室は、今日も楽しい！