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自分の
『好き』を大切に
母を11歳で亡くした。そこからは姉と父の三人暮らし、当時は寂しさよりも「明日どうしよう」で精一杯だった。後に新しい母がきたが、いつしか自分の気持ちを抑えて周りの笑顔を優先する癖が、身についた。
38歳、私が母が亡くなったのと同じ歳になったとき、母というモデルがなくなり困惑と苦悩の中、たまたま目にした押し花を見て自分の好きなことを思い出した。「私、花が好きだったんだ!」。無意識に抑え続けてきた感情が一気にあふれ、このときはじめて当時の悲しみに触れ、声をあげて泣いた。
還暦を迎えるいま、私は大好きな押し花を通して自分を幸せにするだけでなく、自分の『好き』を大切にするアーティストの応援も行っている。
川越 多江
Tae Kawagoe
押し花クリエイター・アーティストキャリアプロデュース
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