top of page
母の支配からの、
卒業
23歳のとき、年子の妹が亡くなった。当時は両親の不仲や母の依存もあり、家の中で悲しみを感じられない環境にいた。「あなたのために」という母の支配、埋まらない喪失感、悲しめない辛さは常に私の中によどみ続けた。その後母から逃げるように結婚、物理的にも心理的にも距離をおき、娘を授かったことでようやく長い悲しみから脱することができた。
私は、研修講師として伝える仕事をしている。『停滞していることが動いた瞬間の表情』を目にしたときが、本当に幸せ。変化を嫌い、安定という理想を求め続けた母との関係を見直し自分を守ったことで、私の世界は動きはじめた。いまはどこか亡き妹の面影を持つ娘と夫との暮らしを、楽しんでいる。
山本 素子
Motoko Yamamoto
アクティブ・サポート・ネットワーク株式会社 研修講師
bottom of page