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一蓮托笑の写真展

喪失を越え、舞台からのギフトを分かち合いたい

 幼い頃から物語に魅せられ、気づけば舞台女優の道を歩んでいた。大きな劇団への移籍が決まり迎えた最初の舞台、その本番中に最愛の母が突然他界。最期に側にいられなかった後悔と、言葉にならない喪失感。その痛みに蓋をしたまま、「きっと母が喜ぶから」と自分に言い聞かせ、笑顔で舞台に立ち続けた。厳しい現場では心ない言葉に傷つき、声が出なくなったこともある。

 それでも何度も私を救ってくれたのは、舞台だった。今は、40年の舞台経験を経て『アクトレスワーク』を通じて表現の楽しさを伝え、舞台からもらったギフトを分かち合っている。

 母はとても純粋な女性だった。そんな母のように素直な自分に戻れたからこそ、私は笑顔を取り戻せた。

 好きなことにただ夢中になれる。その幸せが、今の私を支えている。

都築 香弥子

Kayako Tsuzuki

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