top of page
一蓮托笑の写真展

15年間植物状態の兄から受け取った、メッセージ

 突然の病に倒れ、15年間植物状態になった大好きな兄。最初の4年間は、兄の姿を見るたびに「きっと本人も辛いだろう」と一方的に思い込むことしかできず、私自身も苦しい毎日だった。けれど、次第に兄の静かな佇まいに悲壮感がないことに気づき始め、「兄は自分の意思で生きていて、私が笑顔でいることを望んでいる」と悟ることができた。

 そこから病院への往復は辛い時間ではなく、兄に会える楽しさと感謝の時間に変わった。

 振り返ると、あの15年間こそが今の私の仕事の土台になっている。これからも患者さんの視点に立ち、心に寄り添う医療の実現に貢献していきたい。それは、兄が命を通して教えてくれた、かけがえのないメッセージだから。

 「天国のお兄さん、見てるかな。私は今幸せだよ、本当にありがとう」。

田中 恵子

Keiko Tanaka

ミッションウィル 代表

bottom of page