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前岡 由美子

生きるために、

自分を

後回しにした

 看護師をしながら幸せに暮らしていた34歳のある日、夫を亡くしシングルマザーになった。目の前が真っ暗になり、どん底に突き落とされた。「幼い子どもたちを自分ひとりで育てていけるのか…」。翌年乳がんが発覚、左胸を失う。さらに11年後、右胸まで失ってしまう。

当時は、子どものためにとにかく生きることだけが目標となり、何よりも仕事が最優先。「食事は口に入ればOK、遅くなればコンビニ弁当」と自分のことは後回しだった。

あのときを生き抜いた私は、食を大切にすることが自分を大切にすると気づき、看護師を卒業。いまは、自分や家族を守る忙しい女性に、食の大切さを伝えていきたいと思っている。

前岡 由美子

Yumiko Maeoka

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