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自分をないがしろにしてきた、
と気づけた
私は『自己犠牲』と『ねばならない』がすべてだった。当時は接客業へ進んだ娘を信頼できず、心配のあまり右往左往。仕事も憧れの臨床検査技師になれたのに、こなすだけの毎日。職場でも認められず、私はやさぐれていた。
このころ、人との出会いにより自分の感情と向き合う機会を得た私は、自分をないがしろにしてきたことに気づきはじめた。「私が大切にしたいものは何だろう?」。自分に問いかけていると、徐々に自分と娘の違いを認められるようになり、そこからすべてが変わりはじめた。
前とは違う自分になれた65歳のいま、44年続けてきた仕事を「天職だ」と誇りを持って言える。あのままの自分で死ななくて、本当によかった!
鬼塚 園美
Sonomi Onizuka
臨床検査技師
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