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木下 一美

自分を偽るのを、

やめた

 5年前のある朝、突然の不安と恐怖でパニック、パジャマのまま外に飛び出した。急性心不全と診断されたが原因は不明、その後眠れない夜が1年以上続いた。3年前からは、眼瞼痙攣にもなった。限界だった。治療のかたわらで自分と向き合いはじめると、これまで常に人の笑顔を優先、他人と比較し自分を後回しにしていたことにやっと気づけた。

徐々に「自分がどうしたいのか」を大切にするようになった私は、大好きなピアノで活動をはじめた。弾いているときは、重い瞼が上がり目が開く…聴いてくれた人が涙し、心を寄せてくれることがほんとうに嬉しい。

私は自分を偽るのをやめ、自分を笑顔にするべく胸に秘めてきた夢に向かって進みはじめている。

木下 一美

Kazumi Kinoshita

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