NHKキャスターを経て声の仕事をしていた44歳のとき、離婚した。当時は子どもを育てるため休みなく働き、過労で倒れ救急車で運ばれても「努力が足りない」と自分を責めた。苦しかった。そんな日が続いたある朝、私はベッドから起き上がれなくなった。診断はうつ病。

そこでようやく自分と向き合うと、常に完璧を目指し自分を追い詰めていた私がいた。それから、少しずつできているところを見つけ、自分に優しくしはじめると、次第に現実が変わっていった。

完璧主義を手放したいまは、頑張り続ける人を声と心の両面からサポートする、ボイスセラピストとしての活動をスタート。新たなチャレンジにワクワクしている。